園芸害虫駆除ガイド

アザミウマ駆除

アザミウマ駆除

▼アザミウマ駆除と対策

アザミウマは、体長2mmくらいの細長い害虫で、野菜や草花、様々な植物に被害を与えます。被害に遭った植物は最悪枯れてしまうことも。アザミウマの効果的な駆除方法と対策をご説明します。

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アザミウマ駆除
こんな症状、アザミウマのせいかも!?

1.花びらに傷やシミがついている

花、果実、葉すべての部分が被害に遭う可能性があります。

2.つぼみや新芽が出てこないor変形している

アザミウマは植物の生育に影響を与えて、最悪枯らしてしまいます。

3.葉がカスリ状になっている

葉が白く薄い(カスリ状)状態になっている場合、アザミウマを疑いましょう。

アザミウマ駆除と対策1.-生態

アザミウマの外見と種類

 大きさは2mmくらいで、アブラムシと同様群れる性質がありますが、細長い体をしているので見分けることができます。他の吸汁性害虫と異なり、ストローの役目をする吸管を持たず、葉や花を削るように食べるため傷が付くという被害があります。英語ではThripsと書き、「スリップス」とも呼ばれる害虫です。
 同じアザミウマでも多くの種類があり、現状世界に5000種ほど見つかっています。日本で確認されているのは350種ほどで、ミナミキイロアザミウマ、ミカンキイロアザミウマ、ネギアザミウマなどがポピュラーです。

アザミウマ外見

アザミウマ駆除と対策2.-被害と症状

 アザミウマは、4~10月ごろ、暖かく乾燥している時期を好み発生します。成虫は葉の中に卵を産み付けて、孵化した幼虫は同じように吸汁します。

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2.アザミウマの被害、症状

  • 見た目が台無し!…せっかく成長してきた葉や花びらを傷つけられてしまいます。
  • 花や果実がならなくなる!…中の組織を傷つけ、蕾が開かない、果実が白膨れになる
  • ウイルスを媒介する!…外から持ってきたウイルスによって病気を引き起こす。

アザミウマによる被害について

アザミウマの特徴として、吸汁の仕方が挙げられます。他の吸汁性害虫は、吸汁するためのストローのような管を持っていますが、アザミウマの場合はそれがありません。そのため、葉や花、果実を傷つけるようにして食害します。
 アザミウマに食害されると組織が傷つけられるため、葉が白くなったり、花にシミのようなものができたりと見た目に影響を与えます。そのうち、花や実がならなくなることも。
 またアブラムシのように、他の苗から病気を持ち込むこともあるため、適切な対策が必要です。

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アザミウマ駆除と対策3.-予防方法

アザミウマは発生しやすい害虫です。できる限り予防をし、見つけ次第早めに駆除することを心がけましょう。

  • 苗を買う前にチェック!…最初から苗に害虫が付いていることもある
  • 終えた花弁を処理する…咲き終えた花弁から発生しやすいと言われています。
  • 増える前にしっかり駆除…大量に発生する前に見つけたら早期駆除を!
  • 防虫ネットを張る…赤色ネットがアザミウマに効果的と言われています。
  • 黄色粘着シートを使用する…粘着シートでおびきよせ、葉に付かないように予防します

苗や生育環境をチェック

 アザミウマに限らず、苗にもともと害虫がついていることは珍しくないため、購入の際には虫がついていないか、葉やつぼみなどに異常がないかをしっかりとチェックするようにしましょう。また、高温かつ乾燥した場所を好む性質があるため、土をなるべく乾燥させないようにすることも防虫に繋がります。虫や病気に早期に対応するため、苗や生育環境のチェックは欠かせません。

咲き終えた花弁はきちんと処理する

 アザミウマの発生しやすい場所のひとつに、咲き終えた花びらが挙げられます。咲き終えた花は、なるべく早く取り除くようにしましょう。

増える前に見つけ次第駆除を

 アザミウマは、少数であれば被害が少なくて済みますが、大量に発生するとどんどん被害が大きくなり、最悪野菜や花を枯らすこともあります。増える前の適切な処置が被害を最小限に抑えるコツです。

防虫ネットを張る

 防虫ネットは、名の通り目の細かいネットで、植物にかぶせることで飛来を防ぎます。アザミウマは体長2mmほどなので、目合いが0.8mmくらいの物が使われることが多いようです。
 ホームセンターや園芸店に行くと、さまざまな色の防虫ネットが売っていますが、アザミウマに忌避効果があると言われているのは赤色です。目合い0.8mm以下の赤色の防虫ネットが理想的ということになりますね。ただ防虫ネットは、大量発生の前に設置する必要があります。事前に被せておくようにしましょう。

青色or黄色粘着シートでアザミウマを事前予防

 アザミウマは青色や黄色に誘引されるという習性を持ちます。この習性を利用したのが「黄色(青色)粘着シート」です。色付きのシートに粘着面がついたもので、苗の近くに設置すると、誘引されたアザミウマをくっつけて駆除してくれます。
 粘着シートを使用することで、飛来したアザミウマを苗に付く前に駆除できます。また、周囲にアザミウマが発生しているか確認するための基準にすることもできます。
黄色粘着シートのご購入はこちら アザミウマの駆除

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アザミウマ駆除と対策4.-駆除方法

予防したにも関わらずアザミウマが発生してしまった場合の駆除方法として、下記のようなものがあります。被害が大きくなる前に試してみてください。

  • 見つけ次第取り除く…大量でない場合は、増える前に見つけ次第駆除します。
  • 薬剤を散布する…大量に増えてしまったら薬剤を撒いて対処しましょう。
  • 青色or黄色粘着シートを使用する…アザミウマをくっつけて駆除します。

見つけ次第取り除く

 まだ数がそれほど増えていないと思われる場合(飛来して間もないと思われる場合)は、見つけ次第取り除いて駆除するようにしましょう。数が多く手におえない場合は、薬剤の使用が必要になります。

薬剤を散布する

 数が多く、手で駆除するのが難しい場合、葉や花が被害に遭いだした場合は薬剤を散布しましょう。ただし、アザミウマの種類によっては薬剤に抵抗性を持つものもいますので、効果がない場合は薬剤を再度選択しなおしてください。

黄色or青色粘着シートでアザミウマをくっつける

 アザミウマの青色と黄色に誘引される習性を利用したトラップで駆除する方法です。薬剤を使用しないため、野菜や果物など口に入るものを育てている方には安心です。
 しかし、粘着シートでも間に合わないくらい数が多くなっている場合は、薬剤と併用する必要があります。
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